現代と昔ではスピード感が異なり、絶えず、沈黙と雄弁を使い分けています。
会社生活で、「沈黙は金」は使える時があるのだろうかと思いませんか?
「雄弁は銀」は「沈黙」より、使える印象がありますが確かでしょうか?
この二つの言葉を、会社生活や仕事で、如何に活かせるかを営業の例を踏まえて紹介します。
沈黙は金とは
イギリスの思想家・歴史家のトーマス・カーライルの『衣装哲学』にあることばで、
「Speech is silver, silence is golden.」から。
「沈黙」を、銀よりも高価な金にたとえていったもので、よどみなく話せることも大事だが、
黙るべきときを知ることは、もっと大事だということ。
「雄弁は銀、沈黙は金」「沈黙は金」ともいう。引用:故事ことわざ辞典 沈黙は金、雄弁は銀

「沈黙は金」、よく聞く言葉ですね。
くだらない事を喋るのは会社ではマイナスになりますよね。

そうだけでど、実際は「沈黙と雄弁」は 使い分けが大事だよね。
「沈黙は金」の悪い使い方

1980年代の就活で有名な言葉があるね。
○○ビールで受かった説! 都市伝説かも?だけど。

なんですか? もしかして、就活で「沈黙」ですか。
就活は喋らないと受からないでしょう。
・今の就活では使えない「沈黙」
むかし、むかしの有名な就活面接での言葉
「男は黙って○○ビール」
ずっと面接中に喋らず、最後にこの言葉を発して、面接に受かったという都市伝説。
今、同じ事を面接ですると、「失語症」「鬱」等と疑われ、まず、面接に受からないでしょう。

・会議では不利になる沈黙をする事
会議に参加をしている場合は、何も発言しないのは絶対に評価されません。
それは、
・会議の内容や、議題の課題・解決策、改善に興味がないと思われます
・人の時間を無駄にしている
と思われ評価は下がるでしょう。
・顧客と面会、打ち合わせをする時に喋らない人

顧客と会っている時に喋らない人はいないでしょう?

それがね、結構いるんだよ。
この人は要注意だね。
・例えば、顧客が自社を訪問した時に、顧客が3人で、自社の参加人数が5人以上の場合

確かにいますね。
でも何故喋らないのでしょうか。

会議と同じで、顧客との打ち合わせで沈黙はNGですね。
もっと自分をアピールしてね。
では、上記の例で「雄弁は銀」になるのか?
雄弁とは?
人の心を動かすように,力強くよどみなくしゃべること。また,そのさまやその話
引用:Wblio辞典 雄弁とは
・就活面接
雄弁も必要ですが、面接者とのコミュニケーションが大切になります。
たくさん・よどみなく話すより、熱意をもって、的確に面接者の質問に答える事が重要です。
質問がYES NOを聞いている場合は、先にYESかNOを言ってから、詳細・具体的な例を話します。
また、答えるタイミング(間合い)も重要になります。
自分の意見だけを喋るのは、相手から見れば質問の回答からずれていると思われます。
就活でも自分勝手な雄弁はよくありません。
・会議での発言
これも、意外でしょうが、雄弁は効果を発揮出来ません。
就活面接と同じで、雄弁をしても会議の求める内容と違っていれば、意味はありません。
更に、一人で人の心を動かすように、力強く話すと、会議では周りは引いてしまいます。
何故なら、心を動かす気持ちはいいのですが、感情が先に立ち、会議の内容と必ずズレてきます。
ポイントのみを結論から話す事が良いですね。


「雄弁は銀」は会社生活や仕事では有効ですが、「よどみなく」「絶えず」「引っ切り無しに」喋るのはマイナスになりますね。
・顧客との面会、打ち合わせ
これこそ、「雄弁は銀」になります。
顧客に対して、自社のアピールポイントを雄弁する事で、顧客は必ず心を動かされます。
よどみなく話しても、多くの顧客は話を聞いてくれます。
何故なら、顧客は自社に有利な提案や、内容を欲しているからです。

確かに私も、重要な商談の時は熱弁をふるいますね。
雄弁をした時はよく受注が決まります。
沈黙は金の会社での良い使い方

沈黙は会社では使えないですね。

いやいや、重要な場面こそ、沈黙は大事だよ。
会社で、身の回りにトラブルが発生した時
会社ではトラブルはつきものです。
*余談ですが、興味本位で噂話する人は、後日、周りからの信頼が得られません。
噂話が好きなのは個人の性格ですみますが、会社では ⇒
特に、噂だけをして、トラブル解決の手伝いをしない人は最悪です。
少しでも解決の手助けをして、自社の危機を乗り越える事が大切です。
この時こそ、「トラブル時は黙って、手助けをしている人」が一番素敵です。
まさに、「沈黙は金」+「行動は金」となります。
上司や顧客から怒られた瞬間~15秒くらいの間
よく、怒られると、直ぐに言い訳から始まる人がいます。
これは、反省がなく、課題を把握を出来ないので、成長出来ない人と上司は思います。
上司だけでなく、顧客も同じ様に見ているケースも多くあります。
「怒られた時は」直ぐに発言すると、自分の評価は確実に下がります。
まずは、黙って、しんみりと聞きましょう。
そして、怒られた内容を把握して、謝り、解決への行動に移ります。

これって、意外と大事ですね。

もし、上司や顧客の怒っている事が間違いの場合でも、
一旦、内容を聞いてから説明をした方がいいね。
感情が高ぶっている時こそ、落ち着きが大事ですね。
沈黙は金は、実際には良く使ってますが、昔とスピードが異なります

聞いている限り、「沈黙は金、雄弁は銀」はサラリーマンの仕事では、あんまり使えないですね。

そお、日頃から使ってるけどね。

安岡部長はしょうもない話を延々としているだけじゃないですか?
あと二日酔いの時に黙っているだけでしょう。
それは、沈黙や雄弁とはいいません。
トーマスカーライルが活躍した時代は、1800年代です。
現代社会とは、比べようもないくらい、スピード感が異なります。
当時は、飛行機もインターネットもありません。
東京~大阪間で、昔は歩くと少なくとも2週間は掛かっていました。
今では、飛行機で1時間半でつきます。
このスピード感の違いのため、あまり使えない名言に思えてしまいますが、現代社会でも良くこの名言を使っています。
例えば、営業マンが顧客と商談する時に
営業マン:
と雄弁をします
顧客:
「わかるけど、もう少し安くしてよ」
営業マン:
「・・・・・・・・」
考えた振りをして、沈黙します。
これは、沈黙しないと、先に提出した価格が「高く売りつけようとした価格」と顧客に思われないようにするためです。
営業マン:
今回の価格は特別でしたので、上司に直談判をして、
御社の希望価格に少しでも沿う様に頑張ります。
と雄弁します。

確かに、私も雄弁と沈黙を使い分けますね。昔と違い、時間の感覚が速いんですね。
昔と今の「沈黙」と「雄弁」
余談:生活においての「沈黙は金・雄弁は銀」の使い方の例
・生活ではどう使うのでしょうか?
異性との関係において、使う場合が多いようです。
沈黙は、信頼感が増します。
何故なら、相手が良いように解釈してくれる場合が多いためです。
雄弁をすると、辻褄が合わない言葉が出てきますので、その後が大変になります。
また、サークルや同好会等で人を集める時は、思いっきり熱弁をする事で人が集まってきます。
仕事でも、普段の生活でも、上手く使い分けたいですね。
まとめ
就活、会議、顧客との打ち合わせでは沈黙はNG
トラブル時の噂話に関与しない。会社で怒られた時には一旦黙る
昔と異なり、スピードが違うため、絶えず会話の中で「雄弁」と「沈黙」を使い分けている

・その理由は、この製品が他社に比べて、電気代が大幅に安いからです