急がば回れは「ゆっくり」するんだよと感じますが、
確実にリスクを減らし、目的を果たす事です
仕事においての「急がば回れ」の場合は?
また、類義語の「急いては事を仕損じる」との意味の違いとは?
「急がば回れ」の意味と語源
急がば回れとは、急いで物事をなしとげようとするときは、危険を含む近道を行くよりも、安全確実な遠回りを行くほうがかえって得策だということ。
引用:故事ことわざ辞典急がば回れ
語源は、昔、今の滋賀県から京都に向かうのに、琵琶湖があるため、海路を行く方が近道でしたが、京都側の比叡山からの風が強く、船が転覆するリスクが高いため、遠回りでも陸路で京都を目指した方が安全であったという室町時代の歌が語源です。
仕事で使える事例
新製品を発売する時の「急がば回れ」
新製品を発売する際に気を付けない事があります。
例えば
1ケ月後の展示会で新製品を紹介する予定にです。
最近は新製品がなく、競合会社にシェアを取られ、売上が苦しくなっています。
しかし、まだ特許を取得していない事に気づきました。
展示会で新製品を発表する事がいいのか?
これこそ、「急がば回れ」です。
目的は、新製品を確実に販売し、自社の売上・利益を伸ばすことですから、展示会発表を急いで行うと、上記の様に販売が出来なくなり、売上が逆に落ちる可能性があります。
技術職は営業職に「今回の展示会出展はあきらめて、将来のビックビジネスのために待ってね。急がば回れだよ」と言ってみましょう。

同期が先に出世した時の「急がば回れ」
同期が先に出世すると、非常に悔しい思いをします。
この時に焦って自分らしくない行動をとると、逆に失敗します。
人は、短期間で成長する人と、長期間でじっくりと成長するタイプがあります。
そのため、焦りは禁物です。
例えば、営業職で同期が出世すると「地道で顧客と長いお付き合いをする営業マン」が、営業成績を早く上げようとすると無理をします。
無理をするとは、
・必要のない顧客に販売を行い、後で恨まれる。
・情報漏洩や架空受注等を行い、売上を上げをし、社内でコンプライアンス違反になる。

結局は、出世どころか、降格になるかもしれません。
身近に悩んでいる人がいれば
「自分らしく焦らず、急がば回れだよ。地道に仕事を行えば成長するよ」
と言ってみましょう。
まじめにその事業の成長のために仕事を行っていれば、環境が変わり、評価も変ります。
評価する対象者も、上司が代わる、株主が代わる、経営者が代わります・・最近はよくある事です。
仕事の環境は必ず変わっていきます。
焦らず、自分の道を歩きます。
焦らずといえば、このことわざが思い浮かびます。
「急いては事を仕損じる」
「急がば回れ」の類義語「急いては事を仕損じる」との違い
「急がば回れ」は確実にリスクを減らし、目的を果たすという意味です。
「急いては事を仕損じる」と似てますが、少し異なります。
「急いては事を仕損じる」の意味とは?
急いては事を仕損じるとは、何事も焦ってやると失敗しがちだから、急ぐときほど落ち着いて行動せよという戒め。
引用:故事ことわざ辞典 急いては事を仕損じる
2つのことわざは何が違うのか?
2つのことわざの意味の違いは
場面の違い:
・急がば回れは「早く目的にたどり着きたい場面」
ことわざから学ぶ内容の違い:
・「急がば回れ」は、物事に判断する材料があり、判断を下すのに、リスクを減らし、
目的に近づくための判断する事です
この2つのことわざを使い、課題の解決、目的の達成をします。
課題の解決や目的の達成のために、
まず、「急いては事を仕損じる」を思い、複数の解決方法を想定します。
次に「急がば回れ」を考えながら、行動に移します。
2つのことわざは良い言葉なので、仕事でもプライベートでも、いつも思いだせば、正しい行動ができます。
*ご参考:前述の同期が出世した場合の例は、2つのことわざの意味が入っている例です。
まとめ